文学部
Tohoku University
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キャンパスの場所
Sendai, 日本国
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校内で
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Apr 2024
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序章
東北大学文学部の母体は、1922年(大正11年)、仙台市片平丁に開設された東北帝国大学法文学部です。第一次世界大戦(1914-1918)後の、大正デモクラシーの時代のことで、法文学部にはこの大正後期から昭和初期にかけて、日本の人文科学の近代化をリードする教授がそろい、その教授たちの講義は、人文科学を学ぶ学生のみならず、教育学、法学、経済学を学ぶ学生をも魅了しました。法文学部の発足は、1907年(明治40年)の東北大学の創立から15年後のことでしたが、発足当初から研究環境に恵まれ、とりわけ、大学の附属図書館では、狩野亨吉の膨大な旧蔵書(今日も、人文学関係書を主とする約十万八千冊の書籍から成る一大コレクション「狩野文庫」として附属図書館が所蔵する)を備えるなど、質量ともに優れた図書を十分に活用できる環境にありました。
その後、第二次世界大戦が終結するまでの戦時のように、学問・研究への思いも断たれるほどの不幸な時代がありましたが、そうした苦難の中にあっても、この恵まれた環境は保たれ、いっそうの充実を遂げました(たとえば、附属図書館では、夏目漱石の旧蔵書約三千冊を収める「漱石文庫」など、貴重な蔵書・コレクションが増え続けました)。1949年(昭和24年)に、東北大学が新制大学として再出発し、文学部が発足しても、1973年(昭和48年)に、キャンパスが片平から現在の川内に移転しても、 2004年(平成16年)に、他の国立大学と同じく東北大学が法人化しても、「研究第一主義」という全学の理念とともに、その伝統は確実に受け継がれ、文学部の様々な場に今も息づいており、伝統の底力をしみじみと実感する機会も少なくありません。